団体概要

任意団体

社会実験室 踊り場


当団体は、人文学に興味関心がある人が集う機会を創出し、

人 ─ 場 ─ 社会を繋ぐことで

人文学の実在がより多くの人に「見える」ようになることを期待しています


団体概要

社会的な生産性を重視する傾向の強い現代社会において、人文学にとっては自身の立場の存続そのものが「社会問題」として課題になっています。

人文学の実在性や生産性が問われそれゆえに社会の中で軽視されている現状に一石を投じるため、当団体は社会を人文学にとっての「実践の場」と捉え、さまざまな形の事業を通じて人文学を取り巻く社会状況とその課題にアプローチすることを目的として発足いたしました。

今年度は「令和3年度浜松市創造都市推進事業」の補助金を運用し、まちなかの複数の場所で人文学の場を開き、参加する人たちにその力、その実在を実感してもらえるようなイベント、場を創設します。

団体活動の意義

浜松には人文学の力を信じ、そのために活動している人たち、場所が数多くあります。自身の身銭を切りながら、文を書き、絵を描き、音楽を奏で、そのための場を自身で探し、 ときには作り出す人たち。またギャラリーの機能を併設したダイニングバー、営業時間外 に勉強会やライブイベントを開催するカフェ、決して生活費を捻出しえない値段で場を提 供するライブハウス、本来の機能を拡張して文化イベントのために場を解放する銭湯な ど。

これまで集まることのなかった人々や浜松市内にある複数の会場を、「踊り場」が結んでいきたいと考えています。

単発のワークショップや特定の場所を拠点として行われる展示などは数多く存在しますが、 一つのプロジェクトが地域の複数会場を利用し、一定の期間継続的に行われることは前例の少ない事業形式です。

本事業を通じて浜松市内の各文化拠点やそこに馴染みの ある人たちが一つの連続性・統一性の上で繋がることになりますが、これには、社会に対する問題提起としての事業を行う場を単なる「事業のための会場」として捉えるのではな く、多くの人や場所と密接に関係しながら行なうひとつのプロジェクトとしていきたいという考えが根底にあります。


団体構成員略歴

  • 曽布川 祐
    • 「社会実験室 踊り場」主催。Live house浜松窓枠/NPO法人ミナの森プロジェクト本部長としてライブイベント、地域活性化事業を企画・運営(2013-2015)。日本 稀想芸術音楽博覧会を主催(2014年度みんなのはままつ創造プロジェクト) 。オルタナ ティブスペーススノドカフェ 七間町の店長として文化事業主催(2015-2020)。静岡市およ び浜松市にて哲学勉強会主催 (2016-2019)。浜松市にてメルロ=ポンティ『眼と精神』勉 強会主催(2020-2021)。鴨江アートセンター『ニッチ展』(2021)。『workshop circus』 ファシリテーター(2021)。 NPO法人クリエイティブサポートレッツスタッフ(現在)。
  • 小野加奈子
    • 「社会実験室 踊り場」共同主催。南山大学外国語学部英米学科卒、 Concordia University メディア・コミュニケーション論専攻。公益社団法人CISV日本協会東 海支部にてチームビルディングWS、企画立案、コンセプト立案、国際こどもキャンプ設 営、運営など(2013~現在)。『workshop circus』ファシリテーター(2021)。
  • 吉田美音子
    • 「社会実験室 踊り場」共同主催。静岡文化芸術大学卒、静岡大学大学 院修士課程中退。在野で文筆活動。市民参加としてSPACなどの舞台に出演。展示キュレー ション、トークイベントなど幅広く活動。